コイビト未満



やっぱり心の奥底で良心が痛む



三崎さんは優しい

何処までも優しい


きっと、葵とのことを話しても


私のことは絶対責めない




きっと何かあるのは葵の方





そんなの絶対間違ってる





それが怖いから、三崎さんには絶対言えない





「菜成ちゃん…
実習終わったら…会えるかな?」

「え?」

「忙しいし、疲れてるだろうから実習終わってから
俺に時間作ってくれたりしたら嬉しいんだけど…」



三崎さんの優しさを

これ以上拒否することはできない


会うくらいなら、



そう思って受け入れた


今まで無視しまくってたお詫びも兼ねて





これも、葵には言えないな…
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