キミとの距離は1センチ
わたしの重たい気分なんてお構いなしに、また月曜日はやって来る。
毎朝の日課であるメールチェックをしながら、今日何度目かのため息をついた。
「珠綺さん、大丈夫ですか? 具合でも悪いんじゃ……」
「あ、ううん。ごめんさなえちゃん、大丈夫だよ」
朝っぱらから隣りの席の人がため息吐きまくってたら、そりゃあ気になるよね。
心配そうに顔を覗き込んできたさなえちゃんに軽く笑みを浮かべて見せて、ひらひら片手を振った。
そうですか、と一応納得してくれた様子の彼女にこっそり安堵して、わたしは椅子から立ち上がる。
「わたしちょっと、お手洗い行ってくるね」
「あ、はい」
デスク下のバッグから化粧ポーチを取り出し、出入口のドアへと向かった。
わたしがノブに手をかける前に、反対側からドアが開かれる。
「お、佐久真っち。はよーす」
「西川さん。おはようございます」
相変わらず軽い調子の西川さんに、わたしは笑顔で挨拶をした。
だけどその後ろに連れ立っていた人物に気付いて、ぎしりとその顔が固まる。
毎朝の日課であるメールチェックをしながら、今日何度目かのため息をついた。
「珠綺さん、大丈夫ですか? 具合でも悪いんじゃ……」
「あ、ううん。ごめんさなえちゃん、大丈夫だよ」
朝っぱらから隣りの席の人がため息吐きまくってたら、そりゃあ気になるよね。
心配そうに顔を覗き込んできたさなえちゃんに軽く笑みを浮かべて見せて、ひらひら片手を振った。
そうですか、と一応納得してくれた様子の彼女にこっそり安堵して、わたしは椅子から立ち上がる。
「わたしちょっと、お手洗い行ってくるね」
「あ、はい」
デスク下のバッグから化粧ポーチを取り出し、出入口のドアへと向かった。
わたしがノブに手をかける前に、反対側からドアが開かれる。
「お、佐久真っち。はよーす」
「西川さん。おはようございます」
相変わらず軽い調子の西川さんに、わたしは笑顔で挨拶をした。
だけどその後ろに連れ立っていた人物に気付いて、ぎしりとその顔が固まる。