キミとの距離は1センチ
「さなえちゃんのも、かわいい……! 白似合うねー」

「ありがとうございます」



そう言って微笑むさなえちゃんは、ほんとにかわいい。わたしが男だったら迷わずナンパするわ。

彼女の水着は胸の前に結び目がある、バンドゥタイプのものだ。無地の真っ白っていうのが、またさなえちゃんのイメージに合ってる。


……あの、ていうか……。



「……さなえちゃん、胸おっきい」



思わずぽつりとつぶやくわたしに、ちょっとだけ頬を染めた。



「そ、そんなことないです……」



いやいやいや、そんなことあるでしょ。

普段はあまり気にしたことなかったけど、Eカップ……いや、Fくらいあるんじゃない?

小柄なのに、なんてうらやましい……わたしなんてギリギリBですよ……。


ちなみにボトムは、普通のパンツの上からわたしがショートパンツタイプで、さなえちゃんはふりふりのスカートだった。

なんとなく、水着のデザインがかぶらなくて安心。だって似たようなものだったら、余計わたし見劣りするもん……。

木下 さなえ嬢、今日もかわいさマックスです。
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