人喰い本
両親にとって私ってなに?
自分の娘は勉強できますってアピールしたいの?
私はお母さんの引き立て役じゃない!
私は無意識のうちにあの“黒い本”を開き、ペンを握ってた。
私は本の続きを書いた。
『私のお母さんが交通事故にあって死んでしまった。お父さんは急な心臓発作で死んだ。』
と。
何やってるんだろう…
こんな本に書いても意味ないじゃん…
「はぁ…」
ため息をつきながら、勉強をした。
次の日、学校の昼休みの時間。
私は親友の由美(ゆみ)と駄弁ってた。
「それでさーきいてよー昨日、おかあさんがね…」
ガラガラッ!
「友田、ちょっと来い。」
なんだろう?
すごく急いで…
私は廊下に出た。
「いいか?よく聞け、さっき友田のお母さんが交通事故で亡くなった。」