あの日見た 夕日
朝日の眩しい街
自分の家はお婆ちゃんに売られた
代わりに新しい家をくれた
ド田舎にね
『ここがあんさんの家や』
ボロ屋みたいだけど
しっかりしてそうなのがわかる。
『このボロ屋にあんさんのお父さん
住んどってんよ。』
懐かしそうに微笑むお婆ちゃん…
悲しいのかな…
『あんさん 初日だけ真面目にしいや
初日以外は どうでもえぇわ。
他の日は パーティだのなんだの
ゆうとくさかい。』
「はい… 」
『ここに住むん あんさんだけや
ないからな?』
「へ?」
『あんさん、ここ 誰の物件や?
私の物件や。貸家さかいな。』
とりあえず お婆ちゃんは
ここの大家さんらしい…
『ほな あんさん今日は1人で居り。
帰るわ。ほなな』