あの日見た 夕日



たった1人 田舎町に残された。



あたし これから どうなるかな



学校なんて、行きたくないよ



他人と住むなんて 嫌だよ



もぅなんで生きてるのかわかんない




嫌われ者で憎まれっ子



あたしはなんだろう





『すみませ~ん☆』




外から声がする…




『林中学校 1年4組 担任してます~』




「ご用件は」




『緑さん 居てます~?』




なんか 軽そう…




(緑さんとは お婆ちゃんの事)




怪しい。





「いません。お引き取り下さい」





『え、キミは誰なん?』




「長谷川 佑です。

あなたは」




『姫屋こうきです~』




「姫屋さんは 何しに来たんですか」




『緑さんに ある娘を

連れてってやぁって言われて…

もしかして キミかな?』





「たぶん そうかと…」




『ほんなら 話早いわ。

さ、行こうや!!』




はい どうぞ



と言わんばかりに手を差し出す



姫屋さん。




でも このいい人の姫屋さんも



あたしに関係していて



いや、関係しているのは



姫屋さんだけじゃないなんて…



思っちゃいなくて…



あたしには話が重たいよ…




< 11 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop