あの日見た 夕日
たった1人 田舎町に残された。
あたし これから どうなるかな
学校なんて、行きたくないよ
他人と住むなんて 嫌だよ
もぅなんで生きてるのかわかんない
嫌われ者で憎まれっ子
あたしはなんだろう
『すみませ~ん☆』
外から声がする…
『林中学校 1年4組 担任してます~』
「ご用件は」
『緑さん 居てます~?』
なんか 軽そう…
(緑さんとは お婆ちゃんの事)
怪しい。
「いません。お引き取り下さい」
『え、キミは誰なん?』
「長谷川 佑です。
あなたは」
『姫屋こうきです~』
「姫屋さんは 何しに来たんですか」
『緑さんに ある娘を
連れてってやぁって言われて…
もしかして キミかな?』
「たぶん そうかと…」
『ほんなら 話早いわ。
さ、行こうや!!』
はい どうぞ
と言わんばかりに手を差し出す
姫屋さん。
でも このいい人の姫屋さんも
あたしに関係していて
いや、関係しているのは
姫屋さんだけじゃないなんて…
思っちゃいなくて…
あたしには話が重たいよ…