あの日見た 夕日




あたしは 逃げてるんだ




『佑ちゃん どうしたん?

泣きそうな顔してるで??』





「そんなこと… 」




顔を隠そうとした時




姫屋さんの手が伸びた




『泣くの 我慢した アカンよ?』




「してません。」




『強がりちゃんやなぁ…

ガリちゃんって呼ぶよ?』




そっと手が頬に触れた。




『泣きそうやで?佑ちゃん』




「 … 」




よしよしと言うように



頭を撫でてくる 姫屋さん




「姫屋さんも 候補の1人?」




『そ、うやねぇ。

まぁ ちゃんとした人選びや?』




ニヤリと笑って 会議室を出てった



あたしはただ それを見つめてた





< 13 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop