あの日見た 夕日
チャイムがなると
また 姫屋さんが帰ってきた。
『佑ちゃん いこか!』
全ニコで。
あたしは《こっちこっち!》
と引っ張られながらついてった。
『こ☆こ☆が、1-4!』
テンションが上がってく姫屋さん
そのまま勢いよくドアを開けた。
『おはよー!みんな!!』
『おはようございます。
アレ?てんにゅ…』
爽やかな青年はあたしの顔をみて
固まってしまった。
『あ、そぅそぅ
この子が 長谷川 佑ちゃん!』
ずいっと前に押されるあたし
「よろしく… 」
『よろしく!僕 黒木 成!
ナリでいいよ。佑ちゃんでもいい?』
「 …あ、おん。」
爽やか青年は 少しウザい
『これ、弟。』
名簿を見ると 明 と書いてある。
『そぅそ。遅刻してくるんだよなぁ
あき…』
「メイって名前の人 居るんだ」
『メ、メイ?』
「メイでしょ??」
『誰の話』
『あ、明。おはよ』
黒髪で 綺麗な顔立ちの男の子が居た
『メイって??女??』
綺麗な顔とは裏腹に
態度はデカ目…
ドカッと自分の席に座る。
「 …なんにもない。」
なんだか… こういう人 嫌いだ