あの日見た 夕日
また夜の街
あたしは 夢を見た。
夢の中は恐ろしいほど
つまらなかった。
舞台は昔住んでた 大きな家の中
グランドピアノがあったり
お姫様のような ドレスがあったり
美味しそうなご飯があったり
大きな庭には可愛い犬がいたり
でも どれも つまらないもの
あたしはキラキラした “それら” を
冷めた目で見ていた。
途中で舞台が変わった。
いま 居る家だ
オンボロな家
誰かが一緒に住むらしい 家
そこには キラキラした何かはなく
あたしと臭い畳と古い箪笥だけ
なのに やけに落ち着く匂い…
あれ…
この匂いは何…??