あの日見た 夕日
ー姫屋ー
「んふ。来る思ってたよ」
メイ『 …。あそ』
「さぁて 何から話すんかな?」
メイ『何からて。』
「んーん。なんもないよ。
なんの用事かな?黒木 明くん」
メイ『中退さして下さい』
「んふ。この学校出たいん?
佑ちゃんと 離れやなアカンよ?」
メイ『俺 わかるんです
佑は俺の事 好きなんです。
でも 俺や駄目なんです』
「せやね。佑ちゃんは明くんが…
でも、明くんが辞めやなアカンこと
無いけど??」
メイ『俺がいてることで
アイツは他に好きな奴出来やんやろ
だから…』
「明くんは 佑ちゃんの為に
身を引きたい…っと。
とりあえず 緑さんに言うとくわ☆」
メイ『この場で 俺を追い出してや!』
「そんなん言うたかて…」
メイ『ほな 俺、今からお前殴ったら
退学になんか?』
「言いたくないけど、そやよ」
言い終わった瞬間 頬に激痛がはしる
メイ『ごめん…姫屋…』
あぁ、明くんは 優しい子なんやな
「いいよ。気が済むまで殴って」
佑ちゃんが その気持ちに
気づくことはないやろな…
次の日、気を失ってた僕を
見つけてくれたのは
明くんの兄、成くんやった