あの日見た 夕日
ーナリー
「佑ちゃん…明は…」
何も知らない佑ちゃんに言った
明の事実を…
佑『退学…?ナリ、夢でも見てるの?』
「明は…もぅこの村には居てないねん」
佑『ナリ…夢でしょ??』
この目でわかる
彼女は、明に惚れてる
静かに首を振ると、涙が零れ出した
佑『あたし、駄目だね…
やっぱり 嫌われてたんだ…』
「そんなこと!!」
佑『じゃあなんでメイは
あたしから離れたの?どうして?』
「それは…」
佑『お婆ちゃんはね
好きになった人と結婚しなさい
って言ってたの…
なんで?なんでメイは居ないの?』
僕はたまらず抱きしめた
「僕が代わりになるから
僕が愛するから…」
佑『ナリ…ありがとう…
でも、そんなの駄目だよ』
「僕はこんなに好きやのに?」
佑『ナリ…』
ホロホロと涙が落ちていく
「ごめん、ズルイわな??」
佑『あたしも…』
「んーん?
ぼくが勝手に好きなだけやし」
佑『あはは!肉食ナリだ!』
「笑わんとって。」
佑『へ???』
「あー、アカンわ…
僕だけのもんにしたい。
その笑顔」
佑『どストレート。』
「回りくどいほうが嫌やろ」
佑『まぁ…』
「はぁー… 明何処なんやろ」
佑『もぅ此処に居ないもんね』
「いざとなれば僕ん所おいで♡」
佑『考えておきます』