もし、運命の人と出会えたら
初恋
私の名前は恵里子、中居恵里子。
高校1年生
家の近くにある川桜高校に通っています。
今日は入学式です。
「お母さん。お父さん。行ってきます」
私の両親は私が小学生の時事故にあって行方不明。
でも、生きているとしんじてる。
「はー。今日から高校生で16歳か。」
私の誕生日は4月7日。
つまり今日なのだ。
ふと、桜に目がとまった。
「人に祝ってもらえるってどんなかんじなんだろう。」
「気持ちがいーよ。」
「…え。」
周りを見ても誰もいなかった。
「何処にいるの?」
「目の前にいるよ」
「もしかして、桜さん?」
「ふっ。そうだよ」
「桜さんは何歳なの?」
「君と同じ。」
「誕生日は?」
「今日だよ」
「本当?!」
私は今まで同じ誕生日の人と巡り会えなかった。
「よかったら、友達になって」
「…いいよ」