“おもい”二文字 「好き」
返ってきた言葉は、


≪やっぱりね…≫


だった。


そんな、


悲しそうな事書かないでください。


寂しそうな事書かないでください。


また…また…


揺らいじゃうじゃないですか、迷っちゃうじゃないですか。


でも、揺らぐのはきっと【同情】のせい。


【恋情】ではきっともう揺らがない。


いや…絶対揺らがない。


≪はい…≫


そう送った。


文章を考えるのが下手な私にはこれが精一杯の表し方だった。


≪やっぱり、中学生ってだけで考えが甘かったね≫


本当にそうですよ?


たかが…“たかが”中学生。


まだまだ子供なんです。


≪そうですね≫


ごめんなさい、口下手で。


すみません、振り回しちゃって。


でも、“お互い様”ってことで許してはくれないでしょうか?


≪別れますか…≫


と怜先輩から返信が来た。


私は、


≪はい。…そうしましょう≫


と送ったと思う。


それから先輩から返信は来なかった。


私の初恋は


―――――――枯れ落ちた。
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