“おもい”二文字 「好き」
「来た来た!おっそいよ!」


部室にはすでに香織と歩夢が来ていた。


「ごめーん!先生に呼ばれてて;;」


「えー?何で??」と、歩夢が聞く。


「いや、クラス委員にならないかって聞かれて」


「え!いいじゃん!良かったね!」


「そんな無責任な事言わないでよ香織…」


絶対雑用とかありそう…。


しかもうちの担任働くの嫌いそうだし余計…


「あれ?新入部員!?」


あーだこーだ考えていると上の方から声がした。


…え?上…?


見上げると、


「すごい!新入部員だ!4人も!
優ちゃん優ちゃん!4人もいるよー!」


「寂しかったもんねー。怜なんか部室でマラソンてたし(笑)」


「へ、へ~…そうなんですか…」


先輩…?かな…?


3年生?でも奥の男の人…


背が低いし…


「あ、2年の絵理(えり)です!隣が優(ゆう)ちゃん、その奥が怜(れい)!
あいつに近づいたら駄目だよ!変人だから!」


「変人なんですか(笑)」と香織が言う。


「お前の方が変人のくせに」


「怜に言われたー絵理かわいそー」


優先輩と怜先輩がじゃれ合ってる。


2年生の先輩は3人。


聞くと3人とも、小学校が違うらしい。


小学校が別々でこんなに仲がいいってなんか良いな。なんて思っていた。



ただ、この気持ちが【嫉妬】に変わるなんて…


この頃は想像もつかなかっただろう。


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