“おもい”二文字 「好き」
確信してしまって・・・
季節はもう、夏と呼べるくらい暑かった。
6月。
入学したてに着ていたブレザーも、もう着ている人もいなくなった。
ほとんどが長袖のシャツか、半そで。
わたしはまだ長袖だった。
新しいクラスになって変わった事と言えば、
クラス委員が決まった。
松村さんと、泉さん。
松村さんは立候補、泉さんは先生の推薦だった。
そしてもう一つ。
「とうとう今週だね!」
満面の笑みでお弁当をロッカーに取りにいく穂波。
その笑みの理由は…
今週の土曜日、部活で遠足に行くことになったのです。
動物を描こう。みたいな感じで。
そしてあと変わった事と言えば…
「怜先輩にメアド聞いちゃえ!」
「な、穂波!?」
顔が真っ赤になる。
そう。確信しちゃったのです。
…私、
「怜先輩が好きかも…」
「“かも”じゃないでしょ!“かも”じゃ!」
あぁもう…教えるんじゃなかった。
6月。
入学したてに着ていたブレザーも、もう着ている人もいなくなった。
ほとんどが長袖のシャツか、半そで。
わたしはまだ長袖だった。
新しいクラスになって変わった事と言えば、
クラス委員が決まった。
松村さんと、泉さん。
松村さんは立候補、泉さんは先生の推薦だった。
そしてもう一つ。
「とうとう今週だね!」
満面の笑みでお弁当をロッカーに取りにいく穂波。
その笑みの理由は…
今週の土曜日、部活で遠足に行くことになったのです。
動物を描こう。みたいな感じで。
そしてあと変わった事と言えば…
「怜先輩にメアド聞いちゃえ!」
「な、穂波!?」
顔が真っ赤になる。
そう。確信しちゃったのです。
…私、
「怜先輩が好きかも…」
「“かも”じゃないでしょ!“かも”じゃ!」
あぁもう…教えるんじゃなかった。