泡影の姫
好きだから、簡単に〝おめでとう〟と言えなくて。

だけど好きだから、誰よりも幸せになって欲しくて。

ジレンマで喘ぐ。

自分の中にある感情は複雑すぎて、簡単に割り切ることなんてできなくて、もて余すし。

たくさんのごちゃ混ぜになった気持ちは行ったり来たりを繰り返す。

そんな私たちは。

息を吸って。

息を吐いて。

その繰り返しだけで、生きていくことはできないみたいだ。
 
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