姫と呼ぶ理由【短】
覚えてないからだ。


何か意味があったはず…。


思い出そうとするがキッカケがない。


思い出せるようなキッカケが…


すると突然譲が立ち上がった。


何をするのかと思えば玄関の扉とバルコニーの窓を開けた。


暑さに堪えきらなかったんだろう…。


その時風が吹いた。


一瞬だが強く涼しい風が。


あぁ…


そういえばあの時もこんな風が吹いたんだ−…。


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