姫と呼ぶ理由【短】
幼少時代。


この頃も俺達4人はいつも一緒だった。


悪戯するのも怒られるのも笑うのも。


まだ小さかったのに俺と譲は恋をしていた。


もちろん俺は蜜に,譲は憂姫に。


譲は憂姫に『好き』だと何度も言えていた。


憂姫もまたそれに答えていた。


が,俺は言うことが出来なかった。


だって蜜が俺のことを何とも思っていないなんて分かっていたから。


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