姫と呼ぶ理由【短】
緊張の理由の1つは滅多に家にいない俺達の父親が来ているからだ。


『いつもみたいにビデオで見ればいいのに…』と4人は口を揃えて言った。


俺達の劇ははじめから3番目。


2番目のれんげ組が劇をしているときは大忙しだった。


衣装を着て小道具の準備をしてセットの準備をして…。


その頃は自分達が1番忙しいと思っていたが今思えば1番忙しかったのは先生達だ。



「次はすずらん組のシンデレラです。」


紹介をされている間にナレーションの人達がセットを準備していく。


俺達は1人1人ブツブツ独り言を言っていた。


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