すれ違う恋の行方
『春樹はこのあと、どうすんのー?』
「ん~…とりあえず、屋上で一服してく」
『何それ?先生に見つかっても知らないよ』
「あそこには誰も来ねぇよ」
『確かに』


そう言って、春樹は鞄を片手に立ち上がる。

あたしは一瞬だけ考えるようにして、一緒に立ち上がった。


『あたしもちょっと屋上で時間つぶしてこ』
「ストーカー」
『誰もアンタなんかをストーカーする物好きはいないよ』


あたしと春樹は、そんなことを話しながら一緒に屋上に行った。
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