すれ違う恋の行方
8章 アイツの本心
夏休みはあっという間に終わった。

だけどいつもより全然濃い夏休みで、幸せいっぱいだったと思う。


4月の始業式とは違って
今度は寝坊も遅刻もしてない。


あたしは、生徒で賑わう時間帯に校舎の中に入った。



 ガラ…

「あ、美鈴!」
『ミホだぁ!おはよ』
「はよん」


教室のドアを開けると、すぐそこの椅子にはミホが座っていて、あたしは一言挨拶をした。
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