すれ違う恋の行方
『じゃぁ…なんで別れたの?』


あたしは一歩先を歩く春樹の背中に投げかけた。


「だから忘れられない女がいるからって、真奈が言ってなかった?」

『それが皐月さんのことなんじゃないの?』

「さぁ…?」


あたしを試すかのように、笑いながら答える春樹。

あたしにはもう、春樹の考えていることがわからなかった。
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