すれ違う恋の行方
そっか…。
あたしと春樹って、周りから見ればそんなに仲良く見えるんだ。

男女の隔たりを感じさせないくらい…。


「ちょっと探してきてくんねぇ?」
『えー…』
「お前が1番、春樹が行きそうな場所知ってんだろ」


そう言われて、なんだか少しだけ嬉しくなっている自分がいた。


あたしが1番春樹のことを知ってる…。


そう思った瞬間、あたしは首をブンブンと振って、前を向き直した。
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