すれ違う恋の行方
「さっきは悪かったって…。
 ちゃんと家まで送ってくから」


そう言って、春樹があたしに優しく声をかけた瞬間


『……ぅっ…』

「美鈴?」

『ひっく……ぇっ…』


あたしの瞳から涙が溢れ出した。


「ごめんっ!本当に悪かったってっ…」


春樹は自分のことが原因であたしが泣いていると思い、慌ててあたしに謝っていた。
< 277 / 526 >

この作品をシェア

pagetop