すれ違う恋の行方
それなら最初から、あたしを受け入れてなんかほしくなかった。

友達のままでいれたほうがよかった。


でも…
それを破って、告白してしまったのはあたしのほうなんだよね。
最近から大輔のことを好きにならなければ…。


だけど過ぎてしまった過去。
別に今はもう、大輔に未練とかは何もない。


気掛かりなのは…


再び、悪友と呼ばれる春樹を、好きになってしまっている自分。



『はぁ…』



 ガチャ…


あたしは重たい屋上の扉を開けた。
< 30 / 526 >

この作品をシェア

pagetop