すれ違う恋の行方
『……ん…』


気がついたら夕方だった。

窓から差し込む光は、いつの間にかオレンジ色になっている。


あたしってば、そんなに寝ちゃってたんだ…。


とりあえず、むくっと起きて窓の外を見ていた。


なんだか何もやる気が起きない。


『あ…携帯…』


思えばあのまま携帯の電源はオフのままで、あたしはやっとここで携帯の電源を押した。


その途端、一気に流れ出すメール音。


『え…』


メール件数は20件近くあった。
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