すれ違う恋の行方
「なんだ、お前もサボんのかよ?」

『……春樹…』


そこにはタバコを吹かして、呆れたような笑顔で問い掛ける春樹がいた。

どうりで教室に戻って来ないと思った…。



『春樹がいるって分かってたんだったら、始めから来なかったー』
「ってめぇ…相変わらず、口が減らねぇなぁ」
『案外、それが好きだったり?』
「俺はMじゃねぇ!」
『あははっ』


あたしはいつものように憎まれ口を言いながら、春樹の横に並んだ。
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