すれ違う恋の行方
ガタンッ…


横を向きながらミホと話していると
あたしの前の椅子が引かれた。

それに気付いたミホが「あっ…」と小さく叫ぶ。


あたしはなんだろうと思って前を向いたら…



「なんだよ。
 お前移動しないわけ?」



そう言って、複雑そうに笑う。



『はる…き…』



その人物はまぎれもなく春樹だった。
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