すれ違う恋の行方
『あーやっぱ始まってる…』


体育館からは、なんとなく響か渡ってくる校長の声。
どうやら、すでに始業式は始まっているようだ。


こんな時間に入ったらなー…
1番後ろに立たされて、先生の目が痛いだけだし…


『……やーめたっ!』


あたしは式に出ることを諦めた。
だってどうせ出たって、先生の話なんて聞かないしね。
< 4 / 526 >

この作品をシェア

pagetop