すれ違う恋の行方
『来て…くれたんだ…』


ちゃんと来てくれた秀に、あたしは思わず安堵のため息が出る。

だけど秀は少し複雑そうに答えた。


「だってお前…ほんとに俺が来るまで待ってそうだから…。
 暗い中、一人でこんなとこ待たせてらんねぇよ。
 前科もあるんだし…」


秀はあたしが3mくらい離れた場所でそう言っていた。
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