すれ違う恋の行方
「あー鼻がムズムズする…。
 早く花粉終わんねぇかなぁ……って、あ?」


と、一人の男子生徒が鼻をすすりながら、屋上へと入ってきた。
そしてあたしと目が合うと、一瞬だけ立ち止まる。


「何?お前もサボり?」


そう言いながら、またあたしのほうへと歩き出した。


『……まぁ…』


とりあえず、あたしも適当に答えた。
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