すれ違う恋の行方
「おっ、たこ焼き売ってんじゃん!食ってかねぇ?」
『うん、いいよ~。秀のおごりっしょ?』
「しゃぁねーなぁ」


秀はちゃっかり言うあたしに呆れながら笑うと、そのまま屋台のたこ焼き一つ購入した。


「その公園で食うか」
『うん』


そしてあたしたちは、すぐ隣にあった公園のベンチに座って食べることにした。


「なんか二人ってのも、結構新鮮だよな」

『確かにそうだね~。いつもうちらは三人だったから』

「んで、二人で春樹をからかう」

『そうそう』


あたしたちは、春樹を思い出して笑っていた。
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