ショートケーキの王子様

ドキドキするときだってある。





「っ………しょ」



小窓から飛び降りる翔斗。



病人なのに元気だな………




「おい!早くしろ」



そう言うと翔斗は当たり前かのように

手を差し出した。




「…………はい」



恐る恐る翔斗の手を掴んだ___



引っ張られるように降りると、

急いで昇降口へと向かった。
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