先輩。
「俺っちみたいに、後悔しないように!」
そう言う慎矢先輩の目は、まだ明るい
4時の太陽の光を反射させ、キラキラ輝いていた。
その輝きは、頬をつたって、床に落ちた。
今日で、正式に3年生が引退する。
本当は私も泣きたい。
でもみんなの前でなんか泣けない。
「「ありがとうございました!」」
1、2年一同より、感謝を伝え、3年生は道場から退場する。
もう、慎矢先輩が弓道してるとこ、見れないのかな。
心がからっぽになったような、そんな
感覚。