先輩。

斗馬先輩は矢を取り終わって、看的小屋で◯×ボードを元に戻している。



う〜ん。早くー。

…だめだ。1回はずしてやり直そうかな。


「俺やるから先戻ってていいよ」


先輩!!いつの間に!!

「ありがとうございます!」


先戻るって、看的小屋で待ってるべき!?道場戻っちゃっていいの!?


どうしよう…。 って、もう◯×ボード全部元に戻してくれてある!!



仕事が早いなぁ。しかも、優しい!!
看的小屋の中から、的を直してる先輩を見る。


トクン…。

「…っ!?」

なんか、心臓がムズムズするっていうか…。


う〜。なんか変!!



結局、斗馬先輩を待たずに先に道場に戻って来たあたし。



心臓のムズムズは収まってくれない。

なんなの、このムズムズ!!



夏菜に聞きたいことがまだあったことなんてすっかり忘れ、今日の部活が終わった。
< 38 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop