先輩。

どきっ。


うそ…。
嬉しそうな顔…したかな?!



ぎゅっ。

「…っ!?」

「あみ…。俺だけ、見ててよ」


とさっ。

視界が一気に青空になった。


「へ…っ!?先ぱ……ここ…外…」


ちゅ…。

「…っ!?」


首元に、軽くキスする先輩。



土と芝生のにおいと、先輩のにおいが混じる。


「あみ…、好き」

耳元で聞こえる甘い声に、顔が赤くなるのが自分でも分かった。


…って、先輩も真っ赤!


「先輩…。かわいい」

「なにそれっ」

2人でふっ って微笑んでから、キスした。



『先輩、好き』って、言えなかった…。
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