恋月
買い物を終えて家に帰る。
途中で、ミオとは別れた。
「あのさ、葵衣。」
私は直接聞くことにした。
「ん?」
「葵衣は、青山のことどう思ってるの?」


「え........」

一呼吸置いて、葵はいった。
「タクトは、ね。友達。」
そういって、葵衣は、切なそうに笑った。


やっぱ、葵も青山のこと、好きなんじゃん?
きっと、青山も葵衣のことが好きだろう。
なら、ミオは。
失恋になるんだろうか?

ひとりで、泣くのだろうか。


うー、けど。
昔みたいに傷ついた葵衣を、もう見たくない....
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