恋月
「ミオ?」
「ん?あ、優南?」
優南。
香川優南は私の塾の友達。
「ミオ、なんかあったの?」
「........んっとねぇ........」
ノートの端にシャーペンを走らせる。
『彼氏ができたの』
ユウナは、驚いた顔をし、こちらを見た。
私は照れながらも頷く。
『誰々?』
『青山君っていうの。青山、拓斗くん。』
『へぇーっ!どっちからコクったの?』
『私』
『ミオから!?おお!おめでと♪』
「ありがとう、ユウナ」
文字じゃなくて。
ユウナの目を見て言った。
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