前を見すえて
羽祐社とは今も競争している。
羽祐社の社長は優花だ。


あの頭のいい優花だ。
きっとこっちのやることを読んでいるのだろうと思う。






楽しい。
ライバルだけどね。




今でも優花が好きだ。
忘れられるわけがない。


でも、別にいいと思う。



僕のとなりには、好きでもない婚約者がいる。
その子は別に僕が誰を好きでもいいと言ってくれた。





優花は、雑誌に克真との2ショットを撮られていた。
近々、結婚もするという。



でも、胸は痛まない。












だって、克真だもん。

克真ならきっと幸せにしてやれると思うし。








































まだ、恋を知らなかったあの頃の僕。
なんて―――幼かったんだろう。








今なら言える気がする。































”僕はあなたに恋をしていました”と。

















































               END
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