前を見すえて
「どうぞ----------------。」





通されたのは面会室。






ガラス越しに純兄がいた。




「純!

なにをしたの!?


人様の子になんてことをしたの!
そんな子に育てた覚えはないよ!!」


「純!!
おまえは!!」



なんで・・・・・・・・?


なんで誰も
”なんでしたか”

って聞いてあげないの?


純兄が全部悪いの!?


ねぇっ・・・・・・・・・・・・





「待ってよ!母さん!父さん!!

純兄だって理由があったに決まってるじゃん!
なんでそれを聞いてあげないの!?」





パアン!!!!!!



「!?」



あたしは父さんに平手で頬を思い切りたたかれた。




「なにすんの!」



「理由がなぁ・・・あっても、なくても



人を殺してもいい理由にはならないんだ。」





!!!





そう、だけど。







「じゃぁ純兄はどうなるの!?


純兄が全部悪いの!?!?」






「-------------------------------そうだ。」





父さんは迷いなく頷く。




うそ・・・・・・・・。




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