前を見すえて
”うん――――――――――メイ・・・ワク


もウ ワすレテ・・・”



かすれかすれに新羅の声が俺の頭に響く



「・・・っんでだよ?

俺はお前を愛してる・・・・!」




”ソレも

め・・・・イ・・ワ・・ク・・・・・・・。

モウ、オモワナイデ。


サ・・・・・・ラ”




「ふざけんなっ

さよならなんて・・・・・言うなよッッッ!!」




俺は新羅に一歩一歩近づいた。





”コナイデ・・・・・・・・!!”



「新羅


おまえは俺のこと・・・嫌いかよ」




”ウウン デモ、モウダメ。


アエナイ。アリガトウ・・・

イママネ゛・・・アリガトゥ・・・・・・・・・・・・・


マ・・エ・・・イ・・・カ・・コト・・・イ・・・ヨ


・・・・・・・ワ・・・・・・ヨゥ・・・・・・”




途切れ途切れになってきた新羅の言葉


これが本当なのかは分からない。


でも
俺は新羅にまたも問いかける。










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