デスゲーム-ある殺人鬼からのPCメール-

「....私は“ネネ”。........日本のスパイ。」
「「スパイ........??」」
「何よ、悪かったわね、こんなんで。」

この女は、どうやら日本の警察のスパイらしい。
じゃあそのけばい化粧は何なんだ。
おまけにその高すぎるヒールも。
スカートと言えるのかすらも分からない超ミニスカートまで身につけている、そのなりで「警察」と言われても、誰も信じないだろう。
いや、むしろ納得...?

日本の警察は今どうなっているんだ。
こんな捜査官がいても許されてしまうものなのか。

私には社会というものは関係ないけど、ちょっと日本の未来の警察が心配になった。

「...そうかよ。俺は、ヘビ。...殺し屋だ。」
「「.....?!」」

男が“殺し屋”という単語を発すると、皆が目を見開いた。
さっきの女に至っては、どこから取り出したのか、切れ味の凄そうなナイフを持って身構えた。

「嘘でしょ...?」
「殺し屋...?」
「...そんなもんじゃん?」
「もしかして、“危ない奴”ばっか??」

ざわつくホール。
この奇妙な状況下では、誰も、冷静になれる術を知らない。



六人の男女が、自己紹介している時点でおかしいのだが。








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