デスゲーム-ある殺人鬼からのPCメール-
私は窓から逃げようと手をかけた。
....けど、やめた。
窓の外は真っ暗。
なぜか、夜でもないのに、闇に包まれていた。
その闇は、私を呼んでいるように不気味な声をあげた。
グワングワン―――
無闇に逃げても無駄ってこと......?
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
私はいつの間にか落ちていたブレーカーを上げようと立ち上がった。
その時。
「ハヤクキテクダサイネ…」
砂嵐と共にPCメールが浮かびあがった。
赤い、赤い、文字。
それらが、私の脳に恐怖を植え付けていく。
「ドアモ、マドモ、カンキセンモ、ヒラキマセン」
ど、どういう事......?
「“カイジョウ”ハ、アナタノスグソバニ…」
そこでまた砂嵐に戻った。
何これ......?