デスゲーム-ある殺人鬼からのPCメール-
どのくらい、暗闇に埋もれていたのだろう。
そろそろ、どこかに着いてもおかしくないだろうと思った矢先。
“ストン”という音と共に、どこかに降り立った。
「何よ.....ここ........?」
薄暗い、ホールのような場所だった。
もちろん、来たことも、見たことも、ない。
何が始まるのかも分からない。
突然、人らしきものにぶつかる気配がして飛び退いた。
ドンッ......!!!!
「「...何っ?!」」
ぶつかってきたのは、私よりもいくらか背の高い(老けて見えるが、多分20歳くらいだ)女だった。
よく目を見開いて見ると、女が二人と男が三人いた。
「...あんた、誰よ?」
私にぶつかってきた女が口を開いた。
どうやら、私が1番最後にここにたどり着いたようで、女は明らかに私を疑っていた。
「“被害者”チームに振り分けられた…あなたも?」
「そ、そうよ……」
開口一番、私を疑っているような発言をした割には、女は酷く怯えているようだった。