colorful*love
少しだけ空いたスペースを見つけ
制服からジャージへと着替える
バッグからジャージを取り出すべく、
手を入れ漁るが
出てきたのは下のズボンだけ。
「あれ……?」
「ん?どした?」
周りに見えないように、先に上のジャージを着て
その中でゴソゴソ着替える器用な侑李が
私の言葉に反応する。
「上のジャージ忘れてきちゃった…」
ほんと莉衣菜はドジなんだから
と、クスクス笑う
頬をぷくっと膨らませて、そんな事ないもん!!と小さな否定をすると
暑いから丁度いいじゃん‼
と、私の肩をポンポンと叩く。
それもそーだね!と、膨れっ面から一新
開き直ったよーに笑って見せた。