colorful*love


少しだけ空いたスペースを見つけ
制服からジャージへと着替える


バッグからジャージを取り出すべく、
手を入れ漁るが
出てきたのは下のズボンだけ。


「あれ……?」


「ん?どした?」


周りに見えないように、先に上のジャージを着て
その中でゴソゴソ着替える器用な侑李が
私の言葉に反応する。


「上のジャージ忘れてきちゃった…」


ほんと莉衣菜はドジなんだから


と、クスクス笑う


頬をぷくっと膨らませて、そんな事ないもん!!と小さな否定をすると


暑いから丁度いいじゃん‼


と、私の肩をポンポンと叩く。


それもそーだね!と、膨れっ面から一新
開き直ったよーに笑って見せた。

< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop