colorful*love
「礼央ってば、いい加減起きてよ///」


恥ずかしさからか、か細い声で訴える


その声に反応したのか、ピクリと眉を動かす礼央


微動だにしなかった、その瞼が
少しずつ、本当に少しずつ開かれてゆく


「やっと起きた。おはよ、礼央」


まだ眠たそうな表情の礼央


「…………ヤりてぇ」


「えっ!!!?」


おはようの返事がヤりてぇって
どーゆー事っ!!!?


「莉依菜、俺の寝込み襲うなよ…」


はぁ!!!?


「襲ってないって!!!むしろ、起こしに来ただけの私を襲ったのは礼央の方だしっ!!!」


「んーー、朝からキャンキャンとうるせぇな…本当にヤっちまうぞ」


スカートからスラリと伸びる脚の
太ももを撫でてきた


きっ………


「きゃぁぁぁぁーーー!!!!!!!!」


身の危険を感じた私は
これでもかと言わんばかりの悲鳴をあげ
無防備な鳩尾に鉄拳を入れてやった


ドスっ!!!!


「うっ…!!!」


緩んだ腕から、スルリと逃げ出す


「ってぇーな…何すんだよ」


「何すんだは、こっちのセリフ!!!この、エロガッパ!!!」


「はぁ!?誰がエロガッパだ、こらっ!!!」


勢いよくベッドから飛び起きる礼央


「じゃあ、ちゃんと起こしたからね!!朝ご飯もーすぐ出来るってー!!じゃー先行ってるから!!」


バタンッ……


「……朝からうるせぇ女だな」


微かに、緩んだ頬を両手でパンパンと叩き
Tシャツを羽織り、朝食をいただくため
隣りの家に行く

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