colorful*love
「あら、礼央くんおはよう!!今日は早いのね!!」
「…おはようございます。寝てる所、莉依菜に襲われま…」
そこまで言うと、スリッパで思い切り礼央の頭を叩いてやった
スパァーーン!!!!
「ってぇー!!!!!莉依菜、お前朝から色々ひでぇな」
「礼央が変な事言うからでしょ!!!」
「事実だろ」
「面倒くさい誤解を産むから、もぅやめて。」
その、面倒くさいって言うのが………
「俺の可愛い可愛い莉依菜を襲っただと!!!!?」
史上最強に面倒くさくて
人の話をちゃんと最後まで聞いてくれなくて、すぐ誤解して、大騒ぎするこの人
「貴様っ…礼央!!!お前よくも俺の莉依菜を……!!!!」
「パパ、誤解だから。」
そう、私のパパなんです。
いつも、こんな調子のパパ。
正直言って、かなり面倒くさい。
「おじさんっ!!ご、誤解っす!!!襲われたのは、俺ですっ!!!」
「そんな訳あるかーー!!!!!貴様、この期に及んでまだとぼける気かっ!!!?」
礼央にプロレス技をかけるパパ
「どーだっ!!!参ったか!!!」
「痛い痛い痛い!!!!ギブ!!!ギブっす!!!」
「まだまだぁー!!!!」
「ぎゃぁーーー!!!!!!」
そんな2人を後目に、朝食につく女2人
「ママ、ケチャップ取ってー」
「んー、はい」
「ありがとー!!」
「どうでもいいけど、パパ今日大事なお仕事あるんでしょ?」
ママのその言葉に
我に返ったパパは、顔を真っ青にさせ
「やばいっ………遅刻だっ!!!!!礼央、続きはまた今度なっ!!!」
「ってぇー…もぅ続かなくていいっすよ…」
「馬鹿言えっ!!とぅーびこんてぃにゅーどだっ!!!じゃ、ママ!!莉依菜!!パパは行ってくるぞー!!」
「「いってらっしゃーい」」
突然、嵐のようにやってきて
嵐のように去って行く
我が父ながら、頭を抱える騒がしさだ。