colorful*love


「てかさぁ、俺を置いてくなっていつも言ってんじゃん」


少し唇を尖らせる礼央


「いつも言われてるけど、待ってるねなんて一度も言った事ないもん。」


「うわっ、可愛くねぇー」


「うっさい」


「お前そんなんだと、モテないよ?」


図星


「なっ!!余計なお世話ですー!!!馬鹿礼央!!!」


「はぁ!!!?馬鹿って言いやがったな!!!」


「馬鹿に馬鹿って言って何が悪いのさっ!!」


「っ………!!!!」


「「むかつくーー!!!!」」


「真似しないでよねっ!!!」


「はっ?真似なんかしてねぇし。そっちこそ真似すんなっ!!」


ギャーギャーと言いながら
学校までの道のりをあっという間に歩き終える


「はぁ…はぁ…なんか朝から疲れた……」


「ぜぇ…ぜぇ…無駄な体力使っちまった…」


まだ朝と言う事が信じられない程
体力を消耗してる2人


まぁ、学校に着いた事だし


やっと、この分からず屋とおさらば……


できないんです。


同じクラスなんです。


しかも、隣の席なんです。


席替えとかないんです。


悪夢でしょ…


礼央の隣の席を、よく羨ましがられるけど
一体、何が羨ましいのか
私には、さっぱり分からない。


代われるものなら代わってほしいくらいだよ…


何がいいのさ、このデリカシーの欠片もない
無駄にデカいだけの男


たしかに、見た目は
かっこいい方かもしれないけど

今更、恋愛対象として見れないよ

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