朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「…………倒れてから、2時間経ったよ。」

時計を見ると、確かに2時間は経っている。

意味が、解らない。

「……僕、情けないなぁ。」

「勝手に1人だけ泣いて。挙げ句のはて倒れた?……僕、どれだけ弱いんだよ……っ!」

傷ついて、傷ついて……傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて傷ついて!!

……傷つけた…………。

傷ついた回数は僕の方が多い。

でも、あの子の傷ついた大きさは僕の傷ついた回数を越えるほど辛い。

「……強く……なりたいっ!」

僕は、隆太に訴えた。

「皆のっ!泣き顔は見たくない!」

あの頃の記憶が甦る。

頭の中をぐるぐると回る。

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