朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「僕も記憶喪失だったから。」
ゴクリ、唾を飲み込む音が聞こえた。
『やっと、思い出したかぁ。どれだけヒントをやっても出てこないからね。』
クスクス、と。
なんとも耳障りな音。
「ど、いうことだよ………。」
大翔は、唖然とし聞いてくる。
「僕は、ストレスで記憶喪失になった。それは“あの子”や咲良のように全部が無くなった訳じゃないんだよ。
“一部”が無くなったんだよ。」
そう、一部が綺麗にスポンとね。
僕は、苦笑いした。
「それで、あの子の付き添い兼診察してもらっていた。」
本当は、別々に診てもらわなきゃいけないけど特別に。
そう付け足した。